**英一蝶（はなぶさ いっちょう）**は、江戸時代前期から中期にかけて活躍した日本の絵師。
本名：堀江藤助（ほりえ とうすけ）
生年：1652年（承応元年）
没年：1724年（享保9年）
出身地：京都

略歴
画風は浮世絵風の風俗画を得意とし、土佐派や狩野派の影響を受けながら独自の作風を確立。
幼少期から絵の才能を示し、狩野探幽に学んだとされる。
町人文化を描いた風俗画を多く手がけ、当時の庶民の生活や人物を生き生きと表現。
**元禄年間（1688年～1704年）**に江戸で活躍し、多くの弟子を育成。
1702年（元禄15年）、幕府の政策により江戸から佐渡へ流罪となるが、赦免後に京都へ戻り、画業を続けた。

代表作
「布晒舞図」：江戸時代の庶民の踊りの様子を描いた作品。
「西行物見車図」：西行法師の旅の情景を表現した作品。
「柳下童子図」：優美な筆致で子どもを描いた作品。

画風と影響
町人文化を反映した風俗画に長け、狩野派の技法と浮世絵的な表現を融合。
軽妙洒脱な筆致で、華やかさの中に親しみやすい作風を確立。
曾我蕭白や円山応挙など後の日本画家にも影響を与えた。

英一蝶は、江戸時代の町人文化を活写し、浮世絵の先駆者とも言える画家の一人であり、その作品は現在も評価され続けている。



表具寸法（軸先含む）★約56×120
本紙寸法★約37×22


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